「朝が来る」に垣間見る不妊治療、若年妊娠

辻村 深月「朝が来る」が今秋映画化される。

井浦新が大好きでミーハーな気持ちとAmazonレビューで本を買って、昨日一気に読んだ。私は本を読むのが早い、本当に読んでるの？とパートナーに良く言われる。文章中に何度も出る躊躇うと言う漢字が読めなくてパートナーに聞き、躊躇いと戸惑うの違いは何だろう？と考えながら読んだ。

どうも、、、

戸惑う　　　どうすればいいのか分からない
躊躇う　　　どうすればいいかは分かるがしたくない

らしい。

大人になると躊躇う事ばかりだ。

たまには、戸惑ってみたいと思う。

不妊治療を止める時は、、当事者が止めたいと思った時が止める時なんです。。。と看護学校の授業で教えてくれた華奢で美人な先生が言った言葉がしっくりくる。

不妊治療は公表補助はあるが自己負担が多大な治療だ。卵子の老化と不妊についての番組を見た母親から電話が来て不妊治療を考え始める女性が不妊治療特有の痛みと喪失感に悩まされながら遂には夫が無精子症だと解る。夫婦で価値観を再構築しながら、遠方の病院で不妊治療を受ける為に静かに期待しながら、重い足取りで飛行機を待つ。雪の降る空港で欠航が相次ぐ中、不妊治療を止める決意をした夫婦は、努力してもダメな時は沢山あるし、知らないだけで沢山の人が日々そんな辛さや苦しみと悲しみに向かい合いながら折り合いをつけている悪天候の空港の風景そのものだ。

子供を産むと育てる事は、通常セットになっている。シングルであってもペアであっても、、

→【不妊社会】産みたいのに産めない　卵子老化の衝撃2012年2月14日 - 動画 Dailymotion
https://www.dailymotion.com/video/x13y6zx

若年妊娠とは、20 歳未満の妊娠・出産と定義される。とりわけ１５歳以外の妊娠は社会的擁護が必要な場合が多いのに、ひた隠しにされている。作中に存在する１４歳少女は初潮を迎えないまま妊娠した。同級生の彼氏は生理が無いなら妊娠しないと理解し避妊せずに性行為をする。そういう若年層の無知とは別に交際を始め自然に性行為をしてしまう。堕胎できる期限は、妊娠22週未満。少女の両親は密かに出産した子供を特別養子縁組という手立てで終結させる。

この物語のサブカテゴリーは、実は無知と英知なのでは無いかと思う。社会資源や相談相手を見つけられずに必死に自尊心を取り戻そうとする少女と社会的にも経済的にも恵まれた夫婦、年齢で養子縁組を断われた夫婦、、だけど、、と思う。そういう無知とか英知とかに関係なく産まれた命に何の術もなく愛情と感謝を持たずにいられないほど私達は無力である。

その様に新生児は様々な幸福をもたらすが、子供を産んではいけない親がいて、育てられない親がいる。産む能力と育てる能力、両方セットであって欲しいと願わずにはいられないが、中絶可能週数を過ぎて途方にくれてる人がいたら、一度子供が欲しいけど、産めない親がいる、マッチングする手立てがある事も考えて欲しい。

コロナの影響で若年層の妊娠が増えているという、家に居場所がないから神待ちサイト、ツイッターなどで性行為と引き換えに宿泊先や居場所を提供する大人がいる。

緊急事態宣言が全国的に発表されたのが4月16日

妊娠週数最終生理日から数える。妊娠したかもと次に生理日が遅れて気がつく時は、もう妊娠5週で2カ月だ。もし4月20日に妊娠したとしたら、

今日は妊娠19週5日／妊娠5か月（妊娠中期）

物事には期限がある。

いつ、何に気をつければいい？　妊娠週数・月数の自動計算 ｜妊娠・出産をサポートする 女性にやさしい職場づくりナビ
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/pregnancyweeks/

「15 歳以下の妊娠・出産をゼロにするために~ 今私たちにできること~」
https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/01/9b4ec45adced64581290449ec73e9233.pdf