モラトリアム
モラトリアム概念を心理学に位置づけた
エリク・エリクソンは、自立した大人であるべき歳になってもやるべきことが定まらない人間の心的状況を「アイデンティティ拡散」と名づけました。
私は終身雇用が崩れつつあり
多様な働き方
人生100年時代なんて言われる昨今
一生モラトリアムで良いじゃ無いか。。
なんて思います
親になると色々な事を子供に押し付けますが、
もっと親子で楽になる考え方を模索しても
良いと思います
迷った経験が無い人なんていない
と思うから
寄り添いたいと思うし、崖には落ちない程度の自由さは与えて良いと思います
ある弁護士さんに
相談に行った時に
◯◯は、戻っても心は戻るとは限らない
と言われました
とても重要な言葉です
法律の専門家に依頼すれば
一週間かかる紛争が一日で解決する事は
確かに有ります
でも、心は結構回復に時間がかかります
行動を変えるのだって時間がかかります
居心地の悪さを感じながら
曖昧で混沌とした時代を生き抜くには
ほっておく事や静かに見守る事も
時には大事じゃないかと思います
『モラトリアム人間の時代』
小此木圭吾(中公文庫、1981)
本書ははじめて世に問われてから20年以上が経過している本であるが、著者の分析は、今もなお生命力をもっている。モラトリアム概念を心理学に位置づけたエリク・エリクソンは、自立した大人であるべき歳になってもやるべきことが定まらない人間の心的状況を「アイデンティティ拡散」と名づけ、一つの病理現象として捉えた。ところが、大衆消費社会の下で、モラトリアムは病理ではなく、「普遍的な社会心理現象」となり蔓延している。小此木の卓抜しているところは、モラトリアムを克服すべきものとして捉える(脱モラトリアム論)のではなく、モラトリアムを生き抜く生き方を提唱しているところにあると、私は考える。すべての選択は暫定的なものであり、人は生涯にわたって、自分の生き方を変える権利をもっている。こうした構えは、「大人はかくあるべし」といった脱モラトリアムのあり方よりもずっと柔軟であり、本音と建て前の乖離も少ないものである。その上で、暫定的な選択において最善を尽くすということが、硬直化した脱モラトリアム論が台頭してきそうな2000年代を生き抜く道であるように思われる。
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